カメラを始めて少し時間がたつと、
【オールドレンズ】という言葉を耳にするようになります。
だけど、そのオールドレンズに対して
- 「何かむつかしそうじゃない?」
- 「写真をめっちゃ極めた人が使うやつでしょ?」
そんなイメージを受ける人も多いのではないでしょうか?
しかしこの【オールドレンズ】
実は写真を始めて間もないあなたにこそ、
おススメな要素があるので、今回はそこについて解説していきます。
初心者でもこのような写真が撮れるようになったら
今よりも楽しいカメラライフが実現しますよ。
この記事を読んで、
オールドレンズを「あなたの強み」に加えましょう。
この記事を読むメリット
- オールドレンズが何かわかる
- オールドレンズが初心者におススメな理由がわかる
- 最初に買うおすすめのオールドレンズがわかる
- おすすめオールドレンズの作例が見れる
オールドレンズとは?
オールドレンズとは、もともとフィルムカメラで使用するために造られたもので、
現在製造されているレンズのように、
AF(オートフォーカス)がついていないタイプのレンズです。
特徴は、現代で作られているレンズでは表現できない、
【フィルムルック】な色見の写真を撮ることができます。
インスタグラムなどで、
人とはちょっと違う色見の写真を見かけたことがありますよね?
写真を始めると、「この写真はどうやって撮っているのだろう?」
と思うことがあると思いますが、
その手段として挙げられるのが、このオールドレンズになります。
オールドレンズが初心者におすすめな理由
この、一見とっつきにくそうなオールドレンズは
実は初心者のあなたにおススメできる要素がたくさんあります。
今回は、そのおススメ要素を5つ厳選してみました。
ぜひ購入の参考にしてくださいね!
独特の色味
オールドレンズは、現代に造られているレンズに比べて、独特の色見が出ます。
- コントラスト
- フレア&ゴースト
- 彩度
に特徴があり、
使うだけで人とは違う写真を撮ることができます。
フレアとは
強い光がカメラやレンズの中で反射する事で、全体が白っぽくなる現象のことです。
ゴーストとは
レンズ内で反射した光が球状の形で現れているもののことを言います。
(私はこのフレアを撮りたくて衝動買いしましたが、以降いろんなシーンで活用しています。)
コスパが良い
オールドレンズは安価なものが多く、
安いものだと7000円くらいで購入することができます。
例えば、SONY純正の単焦点レンズを購入しようと思ったら
最安値のものでも
で、30,000円以上します。
ボケ感
F値が低いため、簡単にボケ感のある写真を撮ることができます。
カメラを始めたての時って
とにかくボケ感を楽しみたいと思う人も
多いと思います。
しかし、キットレンズではF値が下がらないため
不満に思っている人も多いのではないでしょうか?
この不満も、オールドレンズなら
コスパ良く解決することができます。
サンプルで、supertakumar55mm F1.8 のボケ感を
載せています。
背景はトロットロです。
ピント面は甘く、全体的にきりっとしない感じですが
コスパを考えると十分かと。
F8.0では、ピント面はかなりシャープで、現代のレンズとも
見劣りしないレベルです。
拡大してもキレッキレです。
F16についても、ピント面はかなりシャープですが
F8.0の時のほうがきれいな感じもします。
(回折現象です)
構図力が身につく
そして、単焦点レンズなので、構図力をつける練習になります。
これについて、解説します。
写真を始めたての時って、自分の切り取りたい構図がどういうものなのか
よくわからないので、
下記のようなサイクルにはまってしまう事があります。
- 『キットのズームレンズでなんとなく撮る。』
- 『自分が撮った写真を見ると、スマホで撮った写真みたいで萎える。』
- 『やる気がなくなる。』
私はカメラを買った当時、まさにこの状態になっていました。
これ、結構初心者あるあるだと思います。
ですが、オールドレンズは基本的に単焦点レンズです。
単焦点レンズは、ズームができないため、
- 【自分で撮りたいもの】
- 【切り取りたい構図】
をしっかりと考えて撮影する必要があります。
また、ズームという選択肢がないおかげて
「構図に悩む幅」も、狭くて済みます。
この制約の中で沢山写真を撮っていくと、
構図力が鍛えられてきます。
足を動かして何度も撮っていくうちに、
【自分の得意な鉄板の構図】が見えてきます。
被写界深度に強くなる
オールドレンズはマニュアルフォーカスなので、
F値の勉強になります。
普段のレンズでオート設定にして撮っていると
自動で合わせてくれるので
ピントが合っている範囲がどれくらいなのかって、
あまり考えることがないと思います。
しかしマニュアルになると、
自分でピントの範囲を決めることになるので、
【F〇〇はこのくらいの深さ】という感覚がしっかり身に付きます。
これからポートレートを撮ったりするときに、
ボカしたいという思いだけでF値を下げていたら、
- 被写体さんの鼻だけにピントが合っている
- 右目だけに合っているとか
- ピントを合わせたい被写体の近くにあるものに合ってしまっている
という状態になってしまい、
結果として質の低い作例が生まれてしまします。
F値の深さを【自分の手で調整して感じる】ことで、今後の撮影で、
瞬時に適切なF値を設定することができるようになります。
最初に買うならこれ
私がおすすめするのは、PENTAXの《SuperTakumar55mm F1.8》です。
(↑動画でもわかりやすく解説しているのでご観覧いただけたらと思います↑)
これ、アマゾンで10000円以下で購入できます。
私がなんでこれを購入したのかというと、単純に安いからです。
失敗しても「まあ許せるか」と思って購入しました。
ですが、実際使ってみたら、とてもよいレンズだと感じました。
SONYのα7Ⅳにつけるとこんな感じ。
この見た目もめっちゃかっこいいなと思います。
作例
- 色味
- ボケ感
- コントラスト
現在生産されている新しいレンズとは違う雰囲気の作例が出てきます。
また、【マニュアルフォーカス】って
面倒なイメージがありましたが
自分の思った通りにコントロールできるので、むしろ楽しい!
さらにF1.8なので、花火なんかを撮ってもめちゃ明るい。
10000円以内でこのクオリティなら、オールドレンズデビューの製品として【最適解】だと、私は思います。
まとめ
オールドレンズは魅力がいっぱいのレンズです。
そして、実は初心者の方にこそ、おすすめの要素がたくさんあります。
わたしはオールドレンズのおかげてスキルアップできたと思います。
そして、結局どれから買えばいいか・・・。と悩んでいるあなた。
とりあえずsupertakumarF1.8 55mm がおすすめです。
supertakumarの中には
F値が違う製品や、焦点距離が50mmの製品もありますが、
最初に買うには一番コスパの良い55mmF1.8がベストだと思います。
いろいろ慣れてきて、さらにいろんな表現がしたくなってきたら、
次のオールドレンズや、単焦点レンズにステップアップするのが、
良い流れではないかと思います。
最後に、オールドレンズにはマウントアダプターが必要になります。
SONYのEマウントでいうと、
M42-NEX
というK&Fconceptから出ているものがありますので、私はこちらを使っています。
各メーカーそれぞれにマウントアダプターが存在しますので、
お使いのカメラに合ったものを選んでください。
皆様のカメラライフが楽しいものになりますように。
ご観覧ありがとうございました。
レンズに関するほかの記事はこちら↓
コメント